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2020年02月07日

『コッペリア』英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2019/20

先週見ました。
『コッペリア』というのは著名な割りに全幕を見る機会の少ない演目ですので,演出について比較してどうこう言える知識はないのですが・・・なんとびっくり! ニネット・ド・ヴァロワ版とのことです。

70年近く同じ版を上演し続けているそうで,(開演前や幕間の)解説やインタビューから判断するに,装置や衣装も基本デザインは初演時と同じ様子。
なんとも貴重な話ですし,今見ても,特に「古くさい」感じがなく素直に楽しめるのは素晴らしいことですね。

英国の『コッペリア』といえばピーター・ライト版が思い浮かびますし,日本のカンパニーが輸入するくらい優れた版だと思いますが,その一方で,老舗がこのように伝統的な演出を保っているということに,感慨を覚えました。


ヌニュスは,解説のバッセルが「気が強く仕切り屋」と形容するスワニルダにぴったり。
だものですから,1幕の東欧風キャラクター・ダンスや麦の穂のパ・ド・ドゥを楽しみながら,こんなに積極性溢れるスワニルダが,なんでこんな甲斐性なさそうな男に愛想をつかさないでいるのかな〜? と不思議に思いました。

やっぱ,見た目ですかね? 確かに,これ以上にかっこいい男の子に,今後巡り合えるとは思えないでしょうからねえ。

と思えるくらい,ムンタギロフのフランツの外面は魅力的でありました。
プロポーションも顔も申し分ありませんし,踊りは見事だし,「鄙にも稀なエレガント」な立ち居振る舞いでもありますし。
コッペリアに投げキスしたり,ほかの女の子と仲良くしたりしている様子も,なんともチャーミング。


2幕前半のドタバタは,とても楽しかったです。
特に,人形たちが動き始めたときの,スワニルダと友人たちのあたふたぶりには大笑い。
若手のソリストも芝居心がある方たちばかりのようで,さすがは英ロイヤルですね♪

なのですが・・・後半になるにつれて,素直には笑えない心境になってきました。
コッペリウスは何も悪いことしてないのに・・・いや,フランツを眠らせて魂を抜こうとはしていたけれど・・・コッペリアが人間になったと思い込んだのを,あんな風に嘲笑されるなんて,気の毒すぎますよねえ。
楽しいよりも,不愉快感のほうが強くなりますわ。

そういえば,1幕の最後に,若い男たちが,(この場面こそ)何も悪いことをしていないコッペリウスをからかう場面もありましたし,この村は若い者はロクでもない奴ばかりですなー。

こういう印象を強めたのは,エイヴスのコッペリウスに可愛げがあったからかも。
狷介でかなり年取った容姿に拵えているのですが,それだけに一層,フランツの目を盗んで眠り薬入りワインを捨てる様子や,魔法の本を参照しながらせっせとコッペリアに命を吹き込もうと作業する様子が微笑ましくて・・・。
そして,だからこそ,2幕の幕切れの悲嘆に同情が強まるわけで・・・。
スワニルダの楽し気な様子は,ほんと不愉快だったなー。


・・・と思ったら,コッペリウスは3幕冒頭で大金を得て納得し,スワニルダに「おかげで儲かったよ」と挨拶を送ったりしていたので,不快感はほぼ消えました。

最後にお金を貰って丸くおさまるのだとばかり思っていたので,少々意表を突かれましたが・・・
このように,早速遺恨を解消するのが一般的なんでしたっけ? それとも,ド・ヴァロワ版の特長なのでしょうか?

さらに,主役のグラン・パ・ド・ドゥ(フランツのヴァリアシオン)のときにコッペリウス家の2階の窓が映ったら,コッペリウスが嬉しそうに下の様子を見ていて・・・2人の結婚を喜んでいるのね〜,よかったわ〜,ハッピーエンドだわ〜,と思えました。
よかった。よかった。


3幕について

ワルツは,プロポーションの美しいダンサーを8人揃えて・・・えーと,技術的なことはよくわかりませんが,スタイル(踊り方)が揃っていない?
「私はロシア・バレエ」みたいな方が少数派ながら存在感が強くて・・・結果として,美観を損ねていたと思います。
フォーメーションの変化が美しくすてきな振付だっただけに,残念でした。

この幕は夜空で始まりましたが,オーロラ(曙)の踊りで明るくなるのかなー,と思ったら,そういうことはなく,夜の情景のまま。

続いて,「祈り」
ブヴォルは,手の動きが繊細で美しく,うっとりしました。

「仕事」も女性の踊りで,鎌を持つ4人+紡ぎ針を持つ4人。
そろそろ男性の出番かと予想していたのですが・・・スワニルダの大活躍に比べてフランツの踊りが少ないことなどと共通する,70年前の作品らしさの現れなのかなー,などと思ったり。

グラン・パ・ド・ドゥは,それはもう見事でありました。
特に,ムンタギロフのマネージュは好みです。うまく説明できませんが,直線的というのかしらん? 前に上げた脚がふわっとじゃなく,まっすぐ宙に突き刺さる感じ。


解説&インタビューについて

ヌニュスのロイヤルでのデビューはスワニルダの友人役立ったそうで,写真が映りましたが,スワニルダは吉田さんでした!
(なので,最後のクレジットにも吉田さんの名前があったよに思います。)

スワニルダの初役の時には,退団していたマイク・キャシディが彼女のパートナーを務めてくれたそうですが・・・それって有名な方ですか? 
もしかして,スチュアート・キャシディ・・・??? ステュアートの愛称がマイク・・・ということがあるだろうか??? 

バッセルがド・ヴァロワの振付について「フロアパターンを重視する」と言っていましたが,どういう意味なんでしょう?


振付: ニネット・ド・ヴァロア
音楽: レオ・ドリープ     指揮: バリー・ワーズワース

ワニルダ: マリアネラ・ヌニェス  
フランツ: ワディム・ムンタギロフ
コッペリウス博士: ギャリー・エイヴィス

市長: クリストファー・サウンダース
宿屋の主人: エリコ・モンテス
ペザントの女性:マヤラ・マグリ

スワニルダの友人:
ミカ・ブラッドベリ  イザベラ・ガスパリーニ  ハンナ・グレンネル  ミーガン・グレース・ヒンキス  ロマニー・パイダク  レティシア・ストック

公爵: ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド
オーロラ(曙): クレア・カルヴァート
祈り: アネット・ブヴォル

  

  

posted by 槻本 at 12:16 | Comment(0) | 英国ロイヤル・バレエ

2020年01月14日

キエフ・バレエ『くるみ割り人形』その3

だらだらと,続き行きます〜。

2幕の幕開きは,前幕と音楽だけだったのですが,この前幕が,1幕のシュタールバウム家への往復と同じだったのが不思議でした。
旅興行だから共用してすませたのでしょうかね?

クララと王子が登場し,ねすみの王様一行が後をつけてくるのですが,ねずみは8人から5人に減っていました。
旅興行で最小限のメンバーで公演しているからでしょうかね?

それはそれとして,縦一列になって(観客から見ると横一列だが)歩いているネズミ一行は,たいへん愛嬌がありました。
(だから,8人いたら,もっとカワイイのではないか,と)

王子とネズミの王様が改めて対戦し,王子が勝つわけですが,これがカヴァリエが居並ぶ前で行われるというのは,趣旨がよくわかりませんで
した。

まあ,とにかく勝敗が決着して,各国登場。
いずれも女性はトウシューズで,スペイン,東洋,中国,ロシア・・・までの4曲は,男女2人。フランスは,男女2人×2組。
ブーツや踵のあるシューズのペアもあったほうが変化があって楽しそうな気はしましたが・・・いや,そうでもなかったな。
うん。各国とも見応えありました。
中国とロシアの難技の連続には,会場から大きな拍手が。(手拍子もあったかも?)
フランスは,常に両手をつないでいるような振付で,ちと窮屈な感じがありましたが。


花のワルツが素敵だった・・・という話は当日も書きましたが,ほんと,うっとりしました。
12組のコール・ド+2組のソリスト(というほどはフューチャーされていなかったが)が舞台いっぱいに広がって踊るのが,音楽(←テープなのに)とあいまって,本当に美しくて,とても貴重なものに思われました。

もしかすると衣装を新調したのかな? と思ったのは,ここの皆さんの衣装が「いかにも花のワルツ」だったから。
(10年前のブログで予習したら「?」な衣装だったみたいなんですよね。今となっては思い出せないが)
白い鬘に,女性はピンク,男性は白。


グラン・パ・ド・ドゥ
主役2人は銀が光る白い衣装に着替えて登場。
プリマが1幕から最後まで通す『くるみ』では当たり前のことですが,久しぶりにこの作品を見たからか? 新鮮に驚き,「すてきだわ〜」と感激しました。

感激したのは,もちろん,衣装が豪華になったからだけではなく,主役2人がキラキラしていたから。

特に,パンチェンコには「ただものでない」と感じました。
プログラムによると2000年生まれだから,19歳?
19歳ならではの若々しい愛らしさと,19歳とは思えない押出しの強さが共存しているのはすばらしいなー,と。


パ・ド・ドゥのアダージオの振付は,リフト他用で,なんか難しくしてありました。
身長差があまりないペアなのに,涼しい顔をして難リフトを次々と処理するガブリシキフは立派だなー,と思いましたが,そういうふうに感心してしまうような振付が良いかどうかは疑問。
もっとシンプルで良いのではないでしょうかね?

アダージオ,コーダは,それぞれが若々しいテクニックを披露。大いに盛り上がりました。


最後は,人形たちが再登場して,皆で踊って・・・クララが出てこないのは,ネグリジェ姿に着替えているのかな? と思ったら,白いチュチュのまま現れまして・・・暗転したら,ネグリジェ姿でちゃんと登場して,くるみ割り人形を抱っこしていまして・・・えーと・・・どちらかが別のダンサーだったのでしょうか???


以上。
だらだらと失礼しました〜。

キャスト表を載せておきますね。


2019年12月23日(月)18:30開演ブリャコワ
東京エレクトロンホール宮城 大ホール:

クララ: アレクサンドラ・パンチェンコ
王子: アンドリー・ガブリシキフ

ドロッセルマイヤー: ヴィタリー・ネトルネンコ
フリッツ: マリア・ドブリャコワ
くるみ割り人形: タチアナ・ソコロワ
ねずみの王様: ルスラン・アヴラメンコ

コロンビーナ:アンナ・ムロムツェワ
アレルキン: ミハイル・ドロボット
サラセン人: カテリーナ・カルチェンコ/ドミトロ・チェボタル

シュタールバウム氏: ウラジスラフ・イワシェンコ
シュタールバウム夫人: クセーニャ・ノヴィコワ

スペイン: アナスタシア・グルスカヤ/ヴィターリー・ネトルネンコ
東洋: エレーナ・フィリピエワ/ドミトロ・チェボタル
中国: アンナ・ボガティル/ニキータ・ゴディナ
ロシア: ダニエラ・キペン/ヴォロディミール・クツーゾフ
フランス: カテリーナ・カルチェンコ/タチアナ・ソコロワ/ミハイル・ドロボット/ウラジスラフ・ロマチェンコ

作曲: P.チャイコフスキー
台本: M.プティパ(E.ホフマンの童話に基づく)
原振付: M.プティパ     振付・演出: V.コフトゥン
音楽監督: A.ヴラセンコ

  

  

posted by 槻本 at 16:34 | Comment(0) | キエフ・バレエ

2019年12月31日

東北大学 川内萩ホール ジルベスター・ガラ・コンサート

地元でもジルベスターコンサートがあるのね〜,ということで,行ってきました。


指揮: 水戸博之
ソプラノ: 砂川涼子
演奏: 仙台フィルハーモニー管弦楽団

前半
フンパーティング:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」から〈私の名はミミ〉
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」〜舟歌「美しい夜,ああ,愛の夜」
カッチーニ:アヴェ・マリア
チャイコフスキー:花のワルツ

たぶん初めて聴いたた『ヘンゼルとグレーテル』序曲が勇壮で驚きました。
童話ではなく,本格的なファンタジー「魔女との闘い」みたいな作品なのだろうか?

バレエファン的には,「花のワルツ」ですよね〜。
ここのパートはこういう楽器編成だったのかー,次はこう来るのかー,と楽しく舞台上(ステージ上?)を見ながら,楽しみました。
先日のキエフ『くるみ』がテープ演奏だった分の埋め合わせみたいな?

この曲,甘美な中にもの哀しいところがありますよね? 少女が大人になる前の儚い一夜の夢なのか?みたいな。
ヴィオラが主旋律になるパートがそれを表現しているのかも? と気づいたのが,本日の収穫。
コンサートでこの曲を聴く次の機会に確認してみたいです。


後半
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
シェーンベルク:「レ・ミゼラブル」から〈夢やぶれて〉
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
プーランク:愛の小径
フンパーディング:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」よりパントマイム

「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲は,耳に親しい甘美な曲なのに,指揮者と司会のやりとりを聞いていると,どうやら決闘前夜らしい。ほんとですか???

「夢やぶれて」を歌うときは,砂川さんはミュージカルで使われている小さなマイクを着けていました。なるほどー。

チャイコの「ロミジュリ」は,指揮者の解説によると,バレエだと2幕後半〜3幕を描いているらしい。
2人の結婚式〜広場での刃傷沙汰〜2人の愛の確認〜2人の死 の4つのパートに分かれている,と。
そうだったんですかー。

「ヘンゼル・・・」の「パントマイム」ってなんだろ? 状態なわけですが,幕開けの序曲よりは穏当だったような?


アンコール
「我が夢の街 ウィーン」後半は日本語訳での歌唱。


今年を振り返りますと,こういうコンサートに行けるくらい,自分の心身に余裕ができたことが誠にめでたい,と思います。

来る年についてですが・・・
皆様にとって,素敵な舞台に巡り合える良い年でありますように。
そして,戦乱や圧政,差別に苦しむ人が,一人でも少ない年になりますように。

そう願いながら,新年を迎えたいと思います。

  

  

posted by 槻本 at 21:52 | Comment(0) | 本日のキーロフ

2019年12月29日

キエフ・バレエ『くるみ割り人形』その2

当日書ききれなかった感想をメモしていきます。

1幕のパーティーでの衣装については,全然感心できませんでした。

なぜかというと,3つ理由があって・・・まず,お客様たちの衣装がお揃い。
女の子たちは,デザインはお揃いでも色違いになっているからまあ良いのですが,大人たちは(たぶん,男の子たちも)完全にお揃い。
「宮廷の人々」ではなくて客なんだから,あれはないと思いますわ。

しかも,お客様は,6家族だけだったので,ゆったりした音楽で大人たちが踊るとき,茶系お揃い衣装の6カップル+シュタールバウム夫妻というのは,舞台上がすかすか・・・という印象でした。

次に,クララとフリッツと,他の子の衣装が違い過ぎる。
クララはスカートに結構張りのあるチュチュに近い形で,他の6人の女の子はスカートはすとんと落ちる子どもらしい形。
これに関しては,初めてこの作品に接する方にもどこに主役がいるかわかりやすいですから,まあ良いかなぁ,と思いますが,フリッツだけ大人と同じく上着を着込んで,ほかの男の子たち(これも6人)はブラウスにベストというのは,いかがなものか。
リーダーぶりたい振舞いの目立つフリッツが,服装までほかの子より立派なのは,なんというか・・・感じが悪いです。

最後,3つ目ですが,シュタールバウム家に来るとき・帰るときに,お客様たちが外套を着ていない。
照明で雪が降っているのに,子どもたちが足元の雪で遊んでいる演技をしているのに,お母さんたちはデコルテを出したドレスなのに・・・。
うう,寒そう。凍えそう。


パンチェンコのクララは,豊かな両親の下で素直に伸びやかに育った少女。
(衣装の格差効果もあったのか?)最初から,主役らしいキラキラが感じられました。

この版は,壊れたくるみ割り人形をドロッセルマイヤーが治せないという珍しい演出なのですが,クララは,人形が壊れたからといって泣きじゃくったりしないし,直らないとわかるとさっさと諦めて「病気だから寝かせてあげましょう」と提案する物分かりのよさ。
これ,いいですよね。過度な執着がないから,2幕でも王子との恋愛関係にならず,翌朝目覚めたときも「ああ,楽しかったわ〜♪」ですみますもん。
・・・これはパンチェンコの演技ではなく演出がそうなのでしょうが,そういう演出が似合う,充足した天真爛漫を感じさせてくれるのが良かったと思います。

それから,音の外れたラッパを鳴らしながら乱入してくるフリッツに対する反応がよかった。
難を避けるため隅に逃げ込んだりせず,耳を覆ってやり過ごして,ドロッセルマイヤーが「あっちに行ってなさい」と叱ると,真似して「そうよ。あっちに行ってなさい」と強気の対応。
21世紀に生きていく客席のお嬢ちゃんたちには,こういうクララをこそ見せてあげたいものです。
これは演出の要請なのか,パンチェンコの解釈なのかわかりませんが・・・どうなんだろ???


ドロッセルマイヤーは,光り物をつけた衣装で,結構踊る役でした。(ピルエットとかはしないが,脚をあげる動きが多い。)
ミステリアスな感じはなく・・・手品を披露したり,クララのお母さんにお世辞を言ったり,大きな人形を次々登場させて楽しませてくれたり・・・サービス精神旺盛な親戚のおじさん?
クララの夢の世界も,サービス精神の発露だったのでしょうね。悪夢的な要素がなく,素直に楽しめる夢物語でしたもん。

踊ったのは,キャラクター・ソリストのネトルネンコでしたが,すっごくかっこよかったです。
この版のドロッセルミヤーは,ネズミ登場後間もなく「さあ,舞台は用意してあげたよ」的な感じで早めに消えてしまうのですが,それを生かして(?),2幕のスペインでも登場。
こちらもよかったのですが,白い鬘のドロッセルマイヤーのほうが,お似合いだと思いました。


ねずみたちは,男性ダンサーでしたが,被りものではなく,黒いタイツに黒い上着,黒い帽子といういでたち。
尻尾さえなく,演技だけでネズミらしさを表現しておりました。
王様も,王冠とマントで王様なのはわかりますが,正体不明の衣装で・・・ストーリーを知らないと,なんだわかんないで終わる観客もいるのではあるまいか? と余計な心配をしてしまいましたよ。

ねずみもおもちゃの兵隊たちも男性ですから,迫力がありそうなものですが,8匹対8人の闘いだったので,かなり淋しい感じ。
旅公演だからでしょうかね?
でも,くるみ割り人形と王様の闘いになり「あわや」がリフトで表現されていたのは,(くるみ割り人形→王子の交代がスムーズだったことも含めて)良い振付だな〜,と思いました。


で,登場したガブリシキフの王子は,赤い軍服模様の上着がすっきりとよく似合う,ほっそりした若々しさ。
(例えば胸板が厚すぎる等)男性的な感じが薄いので,女性ダンサーからの交代に違和感が少ないし,何より,「少女の夢の王子さま」にふさわしい。
クララとの接し方もエレガントで,良いです〜♪

雪の精たちは18人。
軽やかさ・粉雪らしさがイマイチだった・・・というのは当日書きましたが・・・何が悪かったのかしら〜?
振付は,3人×6の長方形だったり,3人ずつの小さな固まりになったり,曲線を描いたり,フォーメーションの変化がありましたが,なんかきれいい見えなくて・・・「おててひらひら」で雪を表そうとするのは好きではないから・・・かなぁ? それとも踊りが悪かったのかぁ??
この場面,主役2人もちょっと踊るのですが,こちらは2人とも弾むような幸福感がある踊り。よかったです。


結構長くなったので,1幕が終わったところでいったん切りまする。

  

  

posted by 槻本 at 12:17 | Comment(0) | キエフ・バレエ

2019年12月23日

キエフ『くるみ』見てきました。

地元の会館での公演で,S席8,500円という驚異の価格でしたが,あららら,オケなしテープ演奏でしたわ。なるほどー。
(私は2階正面A席で7,000円で楽しみました。)

キエフ『くるみ』は前に見たことあるような? ということで,自分のサイト&ブログを調べたら,同じ会場で,丁度10年前に見ておりました。
こちらね。
雑念が多くて今読むと恥ずかしいのですが,まあ,あの頃はああいう精神状態でしたからねえ。(ある意味,甘美な思い出でもある。)

今日の舞台は,細かいところで違いはありましたし(例:2幕のフランスが,今日は男女2人ではなく男女2人×2組だった。),衣装はもしかすると新調したのかもしれませんが,ストーリーの運びは同じ。
幸せな少女の,幸せな一夜の夢を描いた,健全で幸福な物語でした。

ホフマンの原作がどーしたとか,少女の成長がこーしたとか,いろいろな『くるみ』がありますけれど,そんなのなしで,素直なのもいいよねえ。


主役は,パンチェンコ/ガブリシキフ
パンチェンコはシャイターノワの怪我・来日中止による代役だそうですが,容姿もテクニックも主役の輝きも問題なく。自分の気持ちに素直なクララで,見ていて幸せになれました。
ガブリシキフは,ちょっと小柄なのかもしれませんが(それともパンチェンコが長身なのか?),男性的すぎず,少女の夢の中の王子さまらしさが感じられたのが,とてもよかったです。

雪のコール・ドは軽やかさが足りない感じでしたが,花のワルツはすてきでした。
夢の中って,こんな感じなのかな〜,と思わせてくれる幸福感があって。

2幕のディベルティスマンの東洋(アラビアという表記が多いですよね。キエフ版では男女のパ・ド・ドゥ)で,フィリピエワが登場しました。
それだけでも「勿体なや。有り難や」なのに,ギゴーニュおばさんの音楽で,各国の踊りが再登場する場面にも(当たり前だが)再登場。「手をつないで輪になって」などに普通に参加しているのを見られたのは,貴重なことでした。


もうちょっと書きたいこともありますが,本日は以上といたします。

  

  

posted by 槻本 at 23:58 | Comment(0) | キエフ・バレエ

2019年12月11日

【感想】ミハイロフスキー劇場バレエ『パリの炎』

ミハイロフスキー劇場バレエ『パリの炎』
2019年11月21日(木)19:30 東京文化会館

作曲:ボリス・アサフィエフ
振付:ワシリー・ワイノーネン  改訂振付:ミハイル・メッセレル
指揮:パーヴェル・ソローキン  管弦楽:シタター オーケストラ トーキョー

ガスパール(農夫): ロマン・ペチュコフ
ジャンヌ(農夫ガスパールの娘): オクサーナ・ボンダレワ
ジャック(農夫ガスパールの息子): アレクサンドラ・パトゥーリナ
フィリップ(マルセイユの青年): ジュリアン・マッケイ

ディアナ・ミレイユ(女優): イリーナ・ペレン
アントワーヌ・ミストラル(俳優): ヴィクトル・レベデフ
ボールガール侯爵: ミハイル・シヴァコフ 
ルイ十六世(フランス国王): アレクセイ・マラーホフ
マリー・アントワネット(王妃): アーラ・マトヴェーエワ
キューピッド: サビーナ・ヤパーロワ

テレーザ(バスク人): マリアム・ユグレヘリーゼ
バスクの踊り: 
ウラジミーツ・ツァル デニス・アリエフ セルゲイ・ストレルコフ オリガ・セミョーノワ
オーヴェルニュの踊り: 
アンナ・ノボショーロワ アンナ・スコヴァ ナイリア・ラティボワ タチアナ・ミリツェワ 
ニコライ・アルジェエフ アントン・アパスキン マクシム・ポドショーノフ パヴェル・ヴィノグラードフ

アレゴリック・ダンス
 自由: イリーナ・ペレン マラト・シェミウノフ
 平等: スヴェトラーナ・ベドネンコ アンドレア・ラザコヴァ ユリア・ルキヤネンコ
 博愛: ニキータ・ナザロフ アンドレイ・ヤフニューク



1幕1場
ガスパール親子がボールガール公爵主従に虐げられているところに,フィリップ率いるマルセイユ義勇軍が近いてきて,親子は難を逃れる。
フィリップに誘われたガスパールたちも加わり,義勇軍はパリへと向かう。

主人公2人の出会いの場面なわけですが,淡々と経緯を説明した感じのみ。
なんかこう・・・普通は,「恋の予感」とか「心配げな父親」とか「明らかな一目惚れ」とか,そういう何かがあるものだと思うのですが・・・淡々と終わりまして,拍子抜け。

そういえば・・・舞台の幕が開いてまもなくジャンヌが登場するわけですが,「この人が主役」と感じさせる演出がないのは,観客に不親切ではないですかね? (フィリップのほうはリーダー然としていたので,マッケイ初見の私でも,すぐわかった。)

ボールガール侯爵が,こういう役にしては身長低めだけれど,威があるなー,と思ったら,シヴァコフでありました。


1幕2場
ルイ16世の王宮
女優ミレイユと俳優ミストラルが招かれ,バレエ(演劇?)を披露する。
ボールガール侯爵が現れ,外国の軍勢に助けを求めるため密書を送ることを提案する。王は逡巡した後に,署名する。
ミストラルは偶然密書を読んでしまい,侯爵に射殺される。
駆けつけたミレイユは密書の内容を知り,革命側に知らせようと,王宮から走り去る。

プリマオーラを醸しだすペレンと端正なレベデフの劇中劇は,コール・ドも加わって,典雅でしたが,少々退屈でもありました。(音楽のせいもあるかも)
キューピットが登場するので神話が題材なのかとも思ったのですが・・・よくわからず。

その後の顛末は,呆れかえる・・・というか,笑うしかないお粗末さ。
侯爵は大切な密書を机上に置きっぱなしにしたまま,セクハラから逃げ出したミレイユを追って袖に入るし,周りの貴族たちの誰も,密書の存在を気にしない。
(ミレイユを探していたのでしょう)ミストラルが現れて,何やら紙があるのに気づいて読んでしまう。
そこに戻ってきた侯爵がミストラルを射殺するが,密書を取り上げないまま去り,そこに駆け付けたミレイユが周囲に誰もいない状況で密書を読み・・・という流れ。

アホとしかいいようがないですよねえ。何ともかんとも無茶苦茶なストーリー。
・・・うむ。これはアレですね。アレに違いない,
貴族階級が贅沢三昧で腐敗しているだけでなく,国を統治する能力もないことを,説得力を持って観客に伝えるための設定なのでありましょう。(と,自分に言い聞かせる。)


2幕1場
パリの広場に集まった各地からの人民が,勇壮な踊りを披露し,鼓舞し合っている。
その中には,ジャンヌとフィリップの姿があるし,皆を勇気づける存在であるバスクの女性テレーザもいる。
ミレイユが現れ,民衆は,国王や貴族たちの企みを知る。
怒りに燃えた人々は,王宮襲撃に出発する。

このシーン,とっても見応えありました。
ジャンヌとフィリップのフォークダンス的「手をつないで踊りましょ」で始まリ,次々と他のダンサーも加わる(主役2人がどこにいるかわからなくなる)中に突如現れる,ツァル率いるバスクの踊りの激しさには,「血沸き肉躍る」思いがしました。
その後も(前だったかも?),白い布を頭にかぶった民族衣装の女性がソロで短く踊り,多くの人々の踊りの中に収斂していく等,変化しながら続いていく民衆のエネルギーの素晴らしさ!
踊りの熱気が革命前夜の熱気を体現し,それに観客として巻き込まれる気分でした。
ブラヴォ♪


2幕2場
ボールガール侯爵が軍を指揮して宮殿の防御に当たるが,数の力と勢いで,民衆が宮殿内に攻め込む。
フィリップと侯爵が戦い,仲間の助けもあって,フィリップが勝利をおさめる。
三色旗を掲げたテレーザは射ち殺されるが,革命側が勝利し,宮殿を占拠する。

1場と2場の間に,白い幕に襲撃の実写映像が延々と映るので唖然としました。
そこまでも,ブルボン王家の旗(?)や三色旗が映って,それは「なるほど」だったのですが,押し寄せて,柵によじ登って,開けた扉から人々が雪崩を打って・・・みたいなのを実写映像で説明しちゃうって,バレエ作品としていかがなものか?

その後始まった戦闘シーンも,迫力に乏しく。
ネズミの軍隊に敗走する『くるみ』のおもちゃの兵隊たちみたいなスイス傭兵隊とか,いくらなんでも・・・ねえ。
テレーザの死も唐突感があり,話に乗れない気分でした。


3幕
革命が成就し,今日はジャンヌとフィリップの結婚式。
ギリシャ神話? な衣装で,自由・平等・友愛を象徴するダンスが踊られた後,主役2人がパ・ド・ドゥを披露し,皆の祝福を受ける。

キャラクテールな2幕1場もよかったですが,クラシックな技満載のこの幕も楽しかったです。

まず,ペレンとシェミウノフによる,超絶技巧リフト満載の踊り。
宙高く舞うことで,「自由」を表象しているのでしょうか?
女性が片手に三色旗を持ったまま『春の水』的な跳び込みまで見せてくれる鉄壁のパートナーシップと,舞台を明るくするペレンの華。見事でした。

次は,女性3人の流れるような踊りでしたが,どこが「平等」なのかは?

続いて,男性2人が機敏な跳躍や回転を見せる踊り。
同じ振付で踊るのが基調であるところが「友愛」を象徴しているのでしょうか?(←全く自信なし)
ダンサー間で実力差があるように見受けられましたが・・・上手な方が,ヤフニュークだったのでしょうか?

かの有名な主役2人のパ・ド・ドゥは「元気はつらつ青春賛歌」みたいなダンスなので,新郎新婦の踊りだったとはびっくりですが・・・全編の最後に客席が盛り上がりまくるという意味では,ふさわしいのでありましょう。

ジャンヌというのは,「しどころ」のない役で気の毒だな〜,と思っていましたが,ボンダレワは,ここで本領発揮。
プロポーションも美しいですし,チャーミングですし,何より,盤石の回転技がすごかった〜。
マッケイは,張り切り過ぎというのか? もうちょっと細部を大事にしていただいたほうがよろしいかなぁ,とは思いましたが,元気がよくて結構でした。


全体としては,ロシア・バレエというより,ソ連・バレエ? 素直な「民衆革命賛歌」の趣でした。
主役2人の出会いから結婚式までの話なのに,愛が深まる過程とかが全くないのにはびっくりしましたし,革命の中での理想とか葛藤とかも全くなく。
だからこそ,パ・ド・ドゥしか上演されないようになったのであろうなー,と大いに納得いたしました。

博物館見学的な意味で,とても楽しかったですが,それにしても,チケット代は高過ぎ。
2階サイドのA席で、19000円ですもん。(しかも,オケ帯同なしで)
毎年年末年始に来てくれて、14000円で1階前方席で見ることができたバレエ団が、何故こうなっていまったのでしょ〜???

  

  

2019年11月26日

ミハイロフスキー日本公演

21日『パリの炎』のソワレと23・24日『眠り』3回を見ました。
最初は,『眠り』1回のつもりだったのですが,『パリの炎』全幕は見たことないから見とくか・・・と思い立ち,『眠り』も1回見たら,せっかくのルジマトフのカラボスだからもっと見とこうか・・・となりまして。

楽しかったですが,チケット高すぎだよねえ。
客席の入りがイマイチだったのは,(『白鳥』でないせいもあるかもしれないけれど)価格高騰のせいもあるだろう,と思いました。

感想も書きたいのですが,明日から『信長』を見にいく関係もあり,いろいろ立てこんでいるので,後日にします。


  

  

2019年11月20日

新国『ロミジュリ』2019/10/24 その2

ロメオ、マキューシオ、ベンヴォーリオの3人組は、とっても仲良しの雰囲気。(キャピュレット家の前での踊りは、ちとズレてましたけれど。)
3人とも、良家で健全に育った風情で、それぞれチャーミング。
マキューシオのシニカルもなく、ベンヴォーリオの分別や(ロメオに対する)忠言もなく、もちろんロメオに思慮などあるはずもなく・・・世間を知らない若者3人が楽しくつるんでいるうちに、なぜかこんなことになっちゃった・・・という間抜けな顛末。

そう。間抜けなのよ。
だからこそ、悲劇なのよね。


奥村康祐@マキューシオは、お茶目でキュート。そして,エレガント。
だからこそ、死に際にティボルトに呪いを向けた直後に怨嗟の指先をロメオに転じたときの凄絶な視線が衝撃的でした。
・・・そりゃもう怖かった。

そして,この思いがけない怨嗟があったからこそ,「王子?」な福岡@ロメオが,狂犬のような勢いでティボルトに挑みかかったのだ,と感じました。
おまえを殺したのは俺じゃない。そんなつもりじゃなかった。悪いのはあいつだ。許せないのはこいつだ。と。
友を殺した敵への怒りというよりは,自己正当化のための闘い。
私には,そう見えました。


貝川鐵夫@ティボルトは,いくら髭を描いても,コワモテ演技をしても,「悪い人ではなさそう」な雰囲気が漂ってしまうので,ミスキャストではないかなー? なんて思って見ていたのですが・・・考えてみれば,ティボルトだって,仲良し3人組と同じく,世間知らずのお坊ちゃんなんですよね。

「館の奥で,親族以外の男性など見たこともないまま育ったお嬢様が,深窓育ちの純粋と潔癖で,危うい選択をし続ける」小野ジュリエットもそうですし,この日の舞台は,私にとって,「未熟な若者たちが,その未熟さゆえに悲惨な結末を迎える」という,全く救いのない悲劇でありました。


それにしても,そういう物語として受け止めるとき,他の若者に比べれば分別ありげに見えたこの日のパリス(渡邊峻郁)の運命は,実に,実に,理不尽でありますなー。
何も悪いことはしていないのに,思慮の浅さも極まったロメオに,行き掛けの駄賃とばかりに殺されるなんて。ねえ。

渡邊さんはたぶん初見なのですが,他日にロメオにキャスティングされるだけあって,リフトが見事。
実際はサポートしているのに,いかにもジュリエットに拒絶されているように見せる動きの巧みさに,たいへん感心しました。


キャピュレット卿については先日書きましたが,キャピュレット夫人は本島さんでした。
私が熱心に新国に通っていたころ,研修所を卒業してデビューした方ですが,見る度に「なぜにこんなに良い役がつく?」と不思議に感じたものです。
このように大成されたのですから,私に見る目がなかったのねえ。


いや,それにしても,久々のバレエは,実に楽しかったです。
舞踏会のシーンの,背景としてだけ存在する方たちがいるなんて,贅沢ですよね〜。
抽選に外れたけれど,終演後のバクステッジツアーなんてあるんですね〜。次も応募してみようっと。

なんて思ってしまいましたが・・・昔みたいにはまると,お金が追いつかないから,あまり熱を入れないように気を付けなければ〜。

  

  

posted by 槻本 at 15:47 | Comment(0) | 本日のキーロフ

2019年10月24日

新国『ロミジュリ』見てきました。2019/10/24

用事ができて上京したので,ついでと言ってはなんですが,今日の公演を見ることができました。
週の真ん中にマチネがあるなんて,ラッキー♪ と思ったら,学校団体中心の公演だったんですね。
共学の高校で男子もたくさんいましたが,皆さんマナーよく静かに観劇されておりました。


キャスト表を見ると,初日と同キャストみたい。
よく知らないダンサーばかりですから,ファーストキャストで見られてラッキー♪ というべきでありましょう。


小野絢子さんのジュリエットがすばらしかったです。
少女の純粋さのままに自分の想いを貫いて,一途な恋にひた走って,周囲も自分も不幸にしていく。
一種のファム・ファタール? でも,ひたすら可憐。純白。愛らしい。
私が熱心なバレエファンだったころ,アレッサンドラ・フェリに対して「女優バレリーナ」という賛辞がありましたが,今日の小野さんも「女優バレリーナ」だったのではないかなー?

福岡雄大さんは,王子なロメオというか・・・踊りも恋の表現も不足はないと思うのですが,なんかもうちょっと欲しい。
疾走感とか,不吉な運命の予感とか,初めての恋に舞い上がる愚かな若者とか・・・なんでもいいのですが,なにかこう,もうちょっとだけ。

2人のパートナーシップが見事でした。
マクミランの難リフトがスムーズで・・・単に動きとしてスムーズなだけでなく,ジュリエットのスカートの処理が超スムーズ。
いや,ジュリエットの衣装って,チュチュと違って,激しいリフトをするとスカートが裏返ってしまいかねないじゃないですか。
それがほとんどなく,終始美しい形を見せていて,これってすごいことなのでは? 


マキューシオ,ティボルトなどについては,明日以降メモしたいと思いますが,特に印象に残った方が2人。

輪島拓也さんのキャピュレット卿は,年甲斐もない血気を持ちながら貴族としての度量もある人物,強権的な家長でありながら娘の幸福を願う父でもある存在を,説得力を持って表現していたと思います。

あとは,マンドリン隊(コール・ド)の真ん中で踊っていた方。
「雪男? ムック?」という衣装にもかかわらず,ピルエットの脚がキレイに見えて印象的でした。
(お名前が分かる方がいらしたら,教えてくださると嬉しいです。)

  

  

posted by 槻本 at 23:19 | Comment(4) | 新国立劇場バレエ団

2019年10月08日

仙台クラシックフェスティバル2019

長いことご無沙汰しておりました。
仕事がとってもとってもとっても忙しくて,安倍政権に怒るのにもとってもとっても忙しくて,バレエとかブログとかがすっかりお留守になっていたのですが,3月で仕事を退きまして,時間的余裕は多少できました。
が,しかし,退職により,当然給料がもらえませんので,東京までバレエを見にいくのも気軽にはできなくなりました。

ということで,結局バレエとご無沙汰なのは変わらないのですが・・・先週末に仙台クラシックフェスティバルの中の2公演を鑑賞しましたので,そのメモを。

加来徹&鈴木優人
バリトン&チェンバロの華麗なる古楽の世界

チェンバロの躯体(?)の装飾(黒字に金)がすてきでした。
加来さんは,クラシックの歌手ではなくミュージカル俳優では? と思ってしまう風采。ラt
リリカルだったり,悪辣そうだったり,表現力も確かな方とお見受けしました。


グランド・フィナーレ
華やかなるオペラ名曲の数々と第九!
安井陽子 中島郁子 西村悟 加来徹 せんくら合唱団 高関健 仙台フィルハーモニー

最後に客席もいっしょに威風堂々を歌ったりして,楽しいイベントでした。
なるほど,フェスティバルだよね,お祭りだね,という感じ。

メゾソプラノの中島郁子さんの「皇帝ティトの慈悲」より【この今の時だけでも】が素晴らしかったです。
オペラと違って字幕がないので,どういうシーンでのどういう歌かわからないのですが,ドラマチックでしたし,ヒロイックでもありました。

  

  

posted by 槻本 at 21:18 | Comment(0) | 本日のキーロフ

2015年08月25日

グラン・ガラ・コンサート&8/30国会包囲のお知らせ

またまたご無沙汰しております。

世界バレエフェスは今回もパスしたのですが,7月に地元でグラン・ガラ・コンサート(田北志のぶさんの)は見ました。
なぜだかわからないのですが,去年よりずっと楽しめて,もしかすると「文句の多すぎる観客」状態から遠ざかりつつあるのかしら〜,だったら嬉しいけど〜,と思いました。

で,例によって,政治活動(?)で忙しいので,バレエの話はこれくらいにして,と。

今度の日曜 8月30日に,
戦争法案廃案!安倍政権退陣!8・30国会10万人・全国100万人大行動
という大規模な催しがあります。

今まで何回も行われた数万人が国会周辺に集まる催しや全国各地でのデモは,与党にプレッシャーを与え,野党を励まし,内閣支持率を下げるのに,大きな力となってきました。
今回は,その集大成として,10万人が国会を包囲し,各地で合計100万人が集まろうという一大イベントです。
集まる人数が多ければ多いほど,政権や報道に対する効果は大きく,法案成立阻止に向けた圧力になると思います。

安保法案や安倍政権についてのご意見はいろいろあると思いますが,反対の考えの方は,是非ご参加ください。

8.30国会包囲.jpg

  

  

posted by 槻本 at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談

2015年07月14日

安保関連法案に反対の方にお願い(+新国『白鳥』ちょっとだけ)

またまたご無沙汰しておりますです。

えーと,近況報告ですが,先月は新国立『白鳥の湖』を見ました。(小野絢子/福岡雄大)

悪評高い牧版を見たのは初めてだったのですが,なぜにそんなに評判が悪いのかようわからんな〜,と思いました。
優れた演出だとは全然思いませんが,普通なんじゃない?
人間の姿のオデットから始まったんだから,最後も人間の姿に戻ったほうがよいんでは? とは思ったけど,それ以外はオーソドックスに話が進むし,振付もオーソドックスにイワノフ=プティパのセンだし,ラストも「最後に愛は勝つ」ヴァージョンだし・・・ごく普通だと思うんだけど?
こんな凡庸な版ならマリインスキー直輸入のままでよかったんでは? とは思いますけれど,上演権買った期間とかもあるんでしょうし,別にこれでもいいんじゃね? と。

ダンサーについても書きたいのですが,忙しいので,今日はやめます。

んで,なんで忙しいかというと,新安保法制反対&安倍政権打倒のためにちまちま活動しているからです。
国会議員の事務所に電話やメールで意見を伝えたり,国会周辺での抗議活動に参加したり。

ニュースなどでご存知かと思いますが,新安保法制は,衆議院では明日強行採決だそうです。
で,国会周辺では,毎日のように,デモなどの抗議活動が行われております。
この法案に反対の方は,「これだけ多くの国民が反対している」ことを国会議員やマスコミに伝えるため,抗議行動に参加していただけないでしょうか?

明日の強行採決を止めることはできないとは思いますが,今後の参議院での審議や,60日ルールで再度衆議院に戻ってきたときの衆議院議員の判断に影響を与えることができるだろうし,自民党内で安倍首相に疑問を持つ議員を励ますこともできるでしょう。
最終的に何とか法案成立を阻止できるかもしれない。法案が成立しても,自民党総裁選で安倍さん以外の候補が出てくるかもしれない。総裁に再選されても,来年の参議院選挙に向けて「この人で大丈夫か?」という声が高まるかもしれない。

つーか,安倍政権のやり方に腹が立ってる人は,それをなんかの形で見せたほうがいいんじゃない? という話ですよね。単純に。

国会前行動についてのご紹介
戦争をさせない・9条壊すな!総がかり実行委員会
http://sogakari.com/?page_id=67

自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)
http://www.sealds.com/#upcoming-actions

いずれも個人参加ウエルカム。(シールズのほうは,そもそも個人参加が前提)

「抗議行動」とか「デモ」とか「集会」とか言ってますけど,実際行ってみると,そんなおおげさなことではないです。(私も,数か月前に初めて行きました。)
中心になる方たちがいろいろ話したり,コールとかシュプレヒコールしたりしますので,その周辺とか後ろにいればいいのです。唱和してもいいし,しなくても差支えありません。動き出す場合もありますが,そのときは流れに乗って歩いていればいいのです。中心の方たちに疑問があれば,離脱すればいいのです。

参加していることを世間に知られたくない場合は・・・つばの大きな帽子とかサングラスとかマスクとか・・で対応している方もいます。(マスクは暑くて今の季節は無理か) カメラから遠いところに位置するという対応もあります。「戦争法案反対」等のプラカードを持参し,カメラを察知したら顔の前に掲げている方もあるようです。

えーと,長くなりましたが,最後にもう一度。
安保関連法案(いわゆる「戦争法案」または「平和安全法制」)に反対の方は,「これだけ多くの国民が反対している」ことを国会議員やマスコミに伝えるため,抗議行動に参加していただけないでしょうか?(私も,17日・金曜日に行くつもりです。)

  

  

posted by 槻本 at 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアというか
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