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2014年08月24日

日生劇場ファミリーフェスティバル 牧バレエ『ジゼル』

8月23日(土)15:00

ジゼル: 伊藤友季子
アルブレヒト: 菊地研
ヒラリオン: 京當侑一籠
バチルド : 笠井裕子
クールラント大公: 保坂アントン慶
ウィルフリート: 小嶋直也
ベルト: 宮浦久美子
ペザント: 日高有梨 中川郁 清瀧千晴 濱田雄冴
ミルタ: 久保茉莉恵
ドゥ・ウィリ: 日高有梨、中川郁

金曜日に関西で仕事があったので,帰りに東京で途中下車して,見てきました。

伊藤さんは,可憐だし,「か細い」と言いたいくらいほっそりして儚げなので,病弱で不幸な恋をする村娘役が,とてもよく似合っていました。
おお,これはいいじゃない♪ 2幕も儚いジゼルかしら〜? それとも妖精らしいのかしら〜? などと思っていたら,全然違って「アルブレヒトを助けたい」」が前面に出た,人間らしいジゼル。ウィリーらしくはなかったですが,これはこれで結構でした。

ウィリーらしくないのは,ジゼルだけではありません。
コール・ドの皆さんは,現世的で輪郭くっきり。精霊らしい情緒はないのですが,この集団に取り囲まれたら確かに恐いよなぁ・・・とは思いました。
で,久保さんのミルタは,怒りに燃えている。「男なんてっっ,男なんてっっ,皆死んでしまえっっっ」という気迫が強く感じられました。ウイリーでも女王でもなかったと思いますが,説得力には大きいものが。

アルブレヒトとヒラリオンに関しては,「へ? キャスティング逆じゃね?」と思いながら見にいきました。で,実際見てみたら・・・やっぱり逆のほうがいいんじゃね?
菊地さんは期待以上にエレガント。逸見王子的柔弱なエレガンスで,「アルブレヒトっつーのは,ほんとに情けない奴だよねー」という意味ではよかったと思います。ただし,ノーブルに欠ける。そのことは,この役を踊る上では致命的な短所なのでは?
京當さんのほうは,「つまんない」という感じ。悪くはないのですが,「何か」が欲しい。報われない純愛とか,卑劣なストーカーとか,間抜けな勘違い男とか・・・なんでもいいけど,なにか個性がほしかったです。

ペザントはパ・ド・カトル。
日高さんと中川さんは,2幕でドゥ・ウイリーも踊るだけあって,すらりとしたプロポーションで踊りも伸びやか。特に中川さんは,肩の使い方なんかに色気があって魅力的でした。
男性は清瀧さんと濱田さん。清瀧さんは・・・うーん・・・伸び悩みですかね? 記憶に残る数年前の踊りの方が美しかったような気がします。あるいは,濱田さんが大成長して,甲乙つけがたくなったのでしょうか?
(謎)

小嶋さんがウィルフリートで出ていましたが,良いとは思えませんでした。「ノーブルの無駄遣い」を通り越して「ノーブルが敗因」という感じ。
冒頭のシーンは,「こんなに格式ありげな人が仕えているのだから,この主人はもっと身分のある人なのに違いない」という情景になっていて,アルブレヒトの設定説明に貢献していたとは思うのですが,その後は・・・。
「侯爵一行が近くに来ているらしいことに気づいて慌てる」べきが「慌てず騒がず考えありそう」になっちゃってるし,狂乱の場でのジゼルやアルブレヒトの行動への反応も無表情に見えてしまうし,墓場でも怖がっているようには全然見えないし・・・。なぜにこのようなキャスティングを???


夏休みの親子向け公演ですので,開演前のロビーではバレエ入門教室? みたいな催しを開催。私が通りかかったときは,「踊る」というマイムの説明があって,参加者のお子さんたちが真似しているところでした。
また,開演前には,ダブルキャストで主演する青山季可さんが幕前に登場し,あらすじなどを説明しておりましたが・・・「こういう長さのチュチュをロマンチック・チュチュと言います」とか不要の解説がある一方で,バチルドについての説明はなし。死に至るほどの衝撃の核心は,そこにあったんだと思うんですけどねえ。

あと,そもそも『ジセル』をお子さんに見せるのには無理があるような気がしました。2幕の舞台上が暗すぎて,つまらないんじゃないのかなあ? 左前の座席のお子さんはすやすやとお昼寝。右隣の姉妹は,暗闇の中で無言の激しい闘争を繰り広げておりました。(声を出さないのは立派だったが)

  

  

posted by 槻本 at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 牧阿佐美バレヱ団
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