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2010年05月05日

ブルメイステル版『エスメラルダ』についての詳細メモ

感想ではなく,記録として書きました。
日本での上演は初めてということですので,なるべく詳細な記録となるよう,自分の記憶に加えて,主催者提供のダイジェスト版動画を見たり,よそさまのブログを読んで「そういやこんなんあったな」も加えております。
とはいえ,初見のバレエについて逐一記憶できるものではなく,間違いもあるかもしれません。その点は悪しからず〜。


*********************

前幕は、ノートルダム寺院の鐘楼からの眺め。中央にはセーヌ河を見下ろし、左右にはガーゴイル(魔物)の石像。
(この幕は,プロローグ前の前奏曲のときに見たように思うが,もしかすると,プロローグと1幕の間だったか? それとも両方?)

幕が開きプロローグ。
幼い娘(子役)を抱き、力尽きそうな様子のグドゥラが上手から登場。下手寄りでついに倒れる。
ジプシー数人登場。グドゥラが死んだと思い込みんだ様子。娘を抱き上げ,死者を悼みつつ去る。

意識を取り戻したグドゥラは娘を求めて烈しいソロを踊る。惑乱と怒りと絶望の踊り。最後に,娘の足から脱げて落ちていた赤い靴の片方に気付き,拾い上げ,大切そうにそれを握り締めながら崩れ落ちる。

1幕
パリの下町。茶色基調の衣裳での群集の踊りがエネルギッシュに繰り広げられる。
リーダー格の男3人(衣裳の色合いは周りと似ているが,宮廷の道化のような形の帽子。キャスト表の「王」だと思うが,もしかすると「道化」か?)が中心でテクニシャンな大技など披露。その後,別の3人(赤・青・黄など原色を使ったピエロ風の衣裳と帽子。たぶん「道化」であろうが,もしかすると「王」?)が登場。馬跳びしたり,テクニック披露の踊りを見せたり。

カジモド登場。異相を強調したメイク,背中の瘤は詰め物で。
人々は祭りの「王」にカジモドを選ぶ。赤い帽子とマント,手には杖を持つ彼を輿に乗せて練り歩くが,クロード・フロロが登場し,カジモドを叱りつけ,上手に去る。慌てて従うカジモド。
フロロは胸に十字が浮き出す黒い長衣。頭頂を丸く剃っているのがいかにも中世僧職者。この場面では,さらにマントをかぶっていた。

舞台には,赤い衣裳のジプシーの女たちが登場。ソリスト1人+7人(8人だったかも?) キャラクターシューズでの踊り。ソリストは,上体の柔らかさを見せる。
めまぐるしくフォーメーションを変えながらの踊りの後,緑がかったブルーの衣裳のエスメラルダが上手から舞台に跳びこんできて,タンバリンを手に華やかに踊る。衣裳の胴の脇に花柄が染め出されているのがカワイイ。周りも拍手して大いに盛り上がる。
踊り終えたエスメラルダが,タンバリンで小銭を受けているところに,灰色の衣裳でさまよい歩くグドゥラが現れるが,互いに親子と気付くわけもなく。

エスメラルダに魅了されたフロロは,カジモドに彼女をさらってくるよう命じる。
群集が舞台から去り1人残ったエスメラルダを抱き上げ,背後の寺院に運ぼうとするカジモド。エスメラルダが手足を烈しく動かして抵抗するところに,フェビュスと配下の兵士5人が登場し,彼女を救う。
フェビュスの衣裳は,上半身は渋い金色から黒い袖が覘いていて,たぶん鎧を表しているのだと思う。金のマント。黄色いタイツの上に金の膝上までのブーツ。このブーツが安っぽく輝いていて,二枚目台無しというか何というか。

カジモドは上手奥で兵士達に囲まれ,舞台中央ではエスメラルダとフェビュスが踊る。エスメラルダの恥じらう仕草が印象的。初対面だけあってリフトはなく,サポートのみの振付。耳に親しい音楽だが,何の曲だったか・・・。
2人の踊りが終わるころ,上手のダンサーたちにも動きが。カジモドは逃れようと暴れるが,取り押さえられる。エスメラルダは身をもって彼をかばい,釈放するようフェビュスに懇願する。願いを受け入れたフェビュスは兵士たちと去り,残った2人の場。
自分をさらおうとした男をかばったエスメラルダではあるが,カジモドの醜い姿を正視することはできない。彼の感謝の意に応えようとはするのだが,野獣めいた姿を目の当たりにすると,恐怖を抑えることができず,逃げるように去っていく。とり残されたカジモドの悲嘆。


2幕1場。フルール・ド・リスとフェビュスの婚約式
ノートルダム寺院のいわゆる「薔薇窓」を描いた前幕が開くと,お屋敷の中庭風の装置の中で,ロマンティック・チュチュ型・パステルカラーの衣裳の娘たち5人が踊っている。中央,純白の衣裳がフルール・ド・リス。

フェビュスが配下の将校2人とともに現れる。「実践モードではないが軍服が正装」ということだろうか,フェビュスの衣裳は部下と共通するデザイン。上半身は黒でタイツは黄色。(またかよ。将校のタイツはグレーなのになぁ)
フルール・ド・リスの両親を始めとする貴族たちも登場。祝宴が始まる。

最初は,パープルの衣裳の友人(おそらく「ジェンジェーリ」と表記されている役)がコール・ド6人とともに踊る。
続いて女性ヴァリエーションが3つ続く。第1ヴァリはイエローの衣裳。跳躍多用の踊り。第2ヴァリは,『シルヴィア』の女性ヴァリの音楽。衣裳はブルー。第3ヴァリはピンクのチュチュ。
たしかこの後に,2人の将校によるヴァリ。音楽は聴き覚えがあって・・・『人形の精』か?

続いて婚約者2人のパ・ド・ドゥ。(舞台上は2人だけになったと思う) 周囲が消える前,2人が寄り添っているときの音楽に『バヤデルカ』を思わせるところがあり,ミハイロフスキーのボヤルチコフ復元版同様に「奴隷のパ・ド・ドゥ」の曲が始まるかと思ったが違う音楽だった。
アダージオは「親の決めた許婚者どうし」的礼儀正しさではあるが,幸福感・高揚感あり。けっこう難しそうなリフト(プティパではあり得ない感じの)リフトも。続いて女性ヴァリ,男性ヴァリと進み,グラン・パ・ド・ドゥ形式を踏襲かと思ったところで,わらわらと両親やら客やらが再登場し舞台上を埋め尽くす。
めでたく婚約が調ったところで,2人がそれぞれ踊ったり(イタリアンフェッテあり),将校や友人たちが加わったり,大団円の雰囲気に。ちょっと変わった形だが,コーダと考えるべきであろう。(『バヤデルカ』婚約式パ・ド・ドゥのコーダと共通する感じあり)

華やかに盛り上がった余韻のうちに一同は上手に去る。そこへ,フェビュスの配下の兵士が現れ,何事かを報告。隊長は,快く許可し,下手からジプシーの娘たち5人が登場する。余興に招いていたという設定なのか? めでたい日だからジプシーたちにも温情を,ということなのか? それとも,エスメラルダがいると知ってのことなのか?

1幕と同じ赤い衣裳のジプシーたち5人の踊りの後,エスメラルダ登場。(もしかすると一緒に登場したが踊らずにいたのだったか?)デザインは1幕と共通するが,カラーは鮮やかなイエローの衣裳。これもカワイイなー。

上手からはフェビュスが登場,2人は見詰めあい,踊り出す。たぶん,『エスメラルダ』グラン・パ・ド・ドゥのアダージオの音楽だが,振付は異なる。リフトはなかったような気が。躊躇いつつ惹かれていくエスメラルダの揺れる心情と獲物に挑みかかるかのようなフェビュスの態度を描く感じ。
踊り終えた2人の間に,ジプシーのソリストが割って入り,エスメラルダを背後に庇ってフェビュスの接近を妨げようとする。しかし,エスメラルダの恋心は抑えがたく,恩人の脇をすり抜けて舞台中央に。ランバリンを手にしたヴァリアシオン。跳躍が弾む心を表すような振付。(有名なタンバリンを全身で鳴らす踊りとは音楽も違う) 周りではジプシーたちも踊っていたような気が。

この踊りの後もジプシーたちはなんとか2人の間を裂こうと努めるが,効果はなく,2人は踊り始める。踊りが(=2人の恋が)段々と盛り上がる中,上手からジェンジェーリが登場,2人の様子に驚き,そそくさと立ち去る。彼女の報せによって,上手から貴族たち,友人たちが次々と登場するが,フェビュスは全く意に介さず,エスメラルダと踊り続ける。音楽が盛り上がり,振付も高いリフトなどで最高潮になる中,婚約者の両親が舞台に現れ,続いてフルール・ド・リス本人も。

婚約者の非行に衝撃を受けたリスは踵を返して舞台から去る。そこに,3人の「王」を始めとする民衆たちが現れ,混乱の中でエスメラルダやシプシーたちを救い出す。(この辺り,段取りが少々「?」であった。私には,リスの父はエスメラルダたちを追い出そうとしていたように見えたのだが,捕らえられそうになったから「王」たちが現れたという設定なのであろうなぁ)
フェビュスはエスメラルダを追う気振りも見せない。義父に対して臆面もなく肩を竦めてみせる始末。


再び薔薇窓の前幕が下りて舞台転換となり,2場は酒場。
暗い照明の中,前の場までと同じ衣裳のジプシーのソリストが踊る。(この場のみトウシューズ) 各テーブルには「王」たちを含めて数人ずつの客。道化もいたような気が。奥のテーブルにはフロロとカジモドの姿も。

フェビュスと将校たちも現れる。フェビュスは今度はジプシーにも手を出そうと? あるいは,エスメラルダの姉貴分を懐柔して彼女との仲をとりもってもらおうというのか? な振舞い。
のところにエスメラルダも現れる。この後の展開は記憶イマイチあやふや(ソロを踊ったような踊らなかったような。フェビュスと踊ったような踊らなかったような)。衣裳は1場と同じイエロー。
2人はともに上手へと去り,フロロも跡をつけるように去る。


3幕へと再び場面転換(たしか,薔薇窓あり)が行われると,そこは酒場の奥の別室? それとも,もしかすると寺院の礼拝堂? 寄り添ったエスメラルダとフェビュスが下手から現れる。
2人の踊りは,熱い雰囲気ともいえるが,フェビュスの肉欲が強調されているような感もある。踊り終えたフェビュスはエスメラルダの胸にむしゃぶりつき,傍らの硬そうな長椅子に彼女を横たえる。(というより,押し倒す?)

その時,下手から現れたフロロがフェビュスを背後から刺す。フロロはナイフを落とし(というより,置いた?),窓を開けて逃げ去る。カジモドが現れ,倒れたフェビュスと床の上のナイフを見つける。フロロのナイフだと気付いた彼は,恩人をかばうためナイフを懐に隠す。
物音に気付いたのか,将校も駆けつけ,兵たちに命じてフェビュスの死体を運び出し,エスメラルダを捕らえる。


3幕1場
地下牢でうずくまるエスメラルダのもとに,フロロが現れ,生命を救う見返りに自分の愛を受け入れるよう迫る。僧侶にあるまじき申し出に恐怖にかられるエスメラルダ。さらにフロロは自らがフェビュスを刺したことを告白し,彼女への思いの強さを訴える。恋人を殺した男と知っては,気持ちを受け入れられるはずもない。女は決然として男の申し出を拒む。男は悄然として立ち去るが,去り際に牢の扉で立ち止まり,女を見下ろしながら,処刑の日が目前であることを告げる。フロロが目の前から消えると,力尽きたエスメラルダは絶望の中で粗末な寝床に崩れ落ちる。
(というふうに私には見えたが,「エスメラルダがフロロを拒んだ」という大筋以外は,人によって受ける印象は違うかも)

この場面,フロロがエスメラルダに迫る情景にリフトを多用し,逃れようとするエスメラルダも高速でシェネするなど,バレエの技を効果的に使った振付であった。
エスメラルダの衣裳は上半身は薄めのイエローでスカートは薄めのモスグリーン。2幕の衣裳を着たまま幽閉が続いており,服も色褪せてきたという設定であろう。


薔薇窓で舞台転換。2場は,ノートルダム寺院の前の広場。下手寄りには処刑台。舞台中央上手寄りにフロロがいる。貴族,刑吏,兵士たちの背後には群衆。下手奥にはフルール・ド・リスの友人の令嬢たちまで立ち並ぶ。

粗末な灰色の貫衣姿,胸から何か赤いものを覗かせて,エスメラルダが上手からのろのろと連行されてくる。すべての希望を失った彼女の動きは人間らしい感情を失ったかのよう。居並ぶ人々の中に黒い僧衣を見出しすがろうとするが,何の反応もしないその人がフロロであることに気付き,激しく後ずさる。

その時,下手から婚約者とともにフェビュスが現れる。(なんと! 生きていたのか!!!) エスメラルダは吸い寄せられるように近づき,フルール・ド・リスは彼女から身体を背ける。エスメラルダは静かに,切々と踊りだす。恋人に訴えかけるような,幸福だった想い出を再現するような雰囲気の踊り。音楽は出会いの場の再現。振付もそうだったのかも。
万感の想いを胸に恋人を見詰めるエスメラルダと全く感情を表さずに彼女を見詰めるフェビュス。しばしの後,フェビュスは平然と彼女から視線を外し,婚約者と腕を組んで上手に去っていく。

突然カジモドが現れ,虚ろな表情で崩れ落ちたエスメラルダを抱え上げると,兵士たちを退けてノートルダム寺院へと逃げ込む。「王」たちも現れて,スリング(? 長い紐の先に大きな石を結び付けた武器)を振り回して加勢する。
しばしの混乱の後音楽が止むと,寺院の扉を開け,意識のないエスメラルダを抱き上げたフロロが姿を現す。厳かに歩みを進めた彼は,躊躇いもせず,エスメラルダを刑吏の腕の中へと投げ渡す。

群集の中から,グドゥラが姿を現し,エスメラルダが懐から落とした赤い子ども靴の片方に目を止める。拾い上げ,自分が大事にしてきたもう片方と合わせてみる。間違いない。この娘こそが,長年探し求めてきた我が子。
母子は固く抱き合うが,エスメラルダを待つ運命が変わるわけではない。グドュラは周囲に助けを求め,目に入った高位の僧職者,即ちフロロに慈悲を乞う。群集やジプシーたちもともに訴えかけるが,フロロからの反応はない。かりにフロロが救いたいと思ったところでそれが可能な時期は過ぎているということであろう,市長(判事? もしかするとフルール・ド・リスの父?)は当然の事のように処刑を命じる。

グドゥラは衝撃で倒れ,死に至る。母を失ったエスメラルダは呆然自失。人形のように,兵士たちに処刑場へと運ばれていく。
刑場は下手階段を上った奥という設定で,処刑シーンを観客が見ることはない。舞台上の人々が皆その方向を見て,その瞬間にそれぞれの反応を見せることにより表現する。
(フロロに殴り倒されていたのがやっと意識を取り戻したとかであろうか?)処刑の直後,人々がストップモーションになってでいる中,寺院からカジモドが登場。事態を知り,悲嘆に暮れて,場面転換。


ここでも前幕が登場するが,薔薇窓ではなく冒頭と同じもの。ノートルダム寺院の鐘楼からセーヌを見下ろす構図。
そして,幕が上がると同じ情景が,ガーゴイルや欄干を含めて再現されている。(おお!)
舞台中央にうずくまるカジモド。物音に気付き身を隠したところにフロロが現れ,天を仰いで自らの所為を悔い,嘆く。現れたカジモドに下がるよう高圧的に命じるが,カジモドはナイフを示してフロロの犯罪を知っていることを告げ,さらに彼に襲いかかる。短い争いの後,カジモドは塔からフロロを突き落とす。エスメラルダの復讐が遂げた彼が,悲痛な雄たけびをあげたところで幕が閉まる。

*********************


それにしてもフェビュスが生き延びていたのには仰天しましたわ。
プティ版では間違いなく死んだ様子だったのですが・・・原作を読んで確認したほうがよいかも・・・ま,そういう疑問をさておけば,3幕でフェビュスが登場してのシーンはものすごく印象的でした。

反省のカケラもないアルブレヒトというのか,後悔という単語を知らないソロルというのか・・・これくらい徹底していると,エスメラルダの哀れさが際立って実に効果的ではありますねえ。

とはいえ,フェビュスの行動にはなんとも理解できないものが・・・。
ジプシー娘に手を出したせいで瀕死の重傷を負う破目になったという経緯を踏まえれば,(彼にとっては,凶事の原因者である)エスメラルダを避けて「婚約者大事」の態度に出るのはわかる。

しかし,エスメラルダは,まさに処刑される寸前なわけです。
被害者である彼にとっては,犯人は(誰だかわからないが,背後から忍び寄った)別人であるのは自明のこと。彼が意識を失う直前まで,彼に抱かれるために,弾む息遣いで横たわっていた可憐なジプシー娘が無実なのはわかりきったこと。

エスメラルダの想いに応えるかどうかという個人的な話は別として,「彼女は自分を刺した犯人ではない」という証言はするというのが,警備隊長という職責にふさわしい行動というものではないでしょうかねえ??

  

  

2010年04月15日

モスクワ音楽劇場バレエ『エスメラルダ』 4月15日マチネ

さすがはスタニスラフスキーというべきか、さすがはブルメイステルというべきか、さすがはダンンチェンコというべきか・・・非常にわかりやすい演出で,とても楽しかったです。
ハッピーエンドではないので・・・どころか,えらいこと悲惨な結末のバレエを見て「楽しかった」では不謹慎かもしれませんが、珍しい作品を見る貴重な機会を大いにエンジョイしたわけです。

カジモドとエスメラルダの絡む場面が少ないので彼の心情に共感しにくいのが少々難かなぁ、と重いましたが、まあこれは、カジモドこそが主役のプティ版の刷り込みのせいかな。

ソーモワ@エスメラルダはプロポーションよく愛らしく。
プーホフ@フェビュスはリフト・サポートが見事。
カジモド、フロロ、エスメラルダの母、フェビュスの婚約者など他のソリストもそれぞれ役にはまっていました。

衣装・装置も(フェビュスの黄色いタイツ以外は)よかったです。
特に、各幕・各場を区切る前幕が「おお、パリだ、ノートルダムだ」でした。

なお、『ディアナとアクティオン』はもちろん、ガラでよく見る『エスメラルダ』パ・ド・ドゥはなし。2幕1場でのエスメラルダとフェビュスの踊りの音楽はアダージオと同じかもしれませんが、振り付けは違うし、全身でタンバリンを鳴らすヴァリエーションはありませんでした。

ところで、フェビュスの婚約式での「ヴァリエーション2」の音楽にものすごく聞き覚えがあって、でも、どの作品のどの踊りか思い出せなくて、ものすごく気になっていたのですが・・・今やっと思い出した! 『シルヴィア』だ!! グラン・パ・ド・ドゥでの女性ヴァリの曲だ!!!
(気分すっきり〜)

  

  

2010年04月12日

フィーリン降板 ダンチェンコ・ガラ

明日から始まるモスクワ音楽劇場バレエの日本公演,芸術監督フィーリンが初日のガラのみ出演予定だったわけですが・・・体調不良で降板だそうです。(払い戻しなし)

http://mamt2010.jp/news/index.html
(↑別窓で開きます)

  

  

2007年12月31日

更新記録

モスクワ音楽劇場バレエ『くるみ割り人形』の感想を書きました。

見た日に書いたように,ノリが悪いです。年末最後にこんなの載せんでも・・・という気はするのですが,ま,見た舞台について記録するのは大切ですもんね。というか,そのためにサイトをやっているのですよね,私は。
・・・ということで,舞台を見て感動した方はご注意くださいませ。


「今年のバレエ鑑賞を振り返って」みたいなものも書きたかったのですが,ちょっと無理みたい。
新年になって,書けそうだったら書きます。


さて,年末のご挨拶を。

本年は当サイトをご訪問いただき,ありがとうございました。
諸般の事情により更新が滞りがちな状況なのですが,「是非語りたい」ことは今後も書いていきたいと思います。引き続き,来年もよろしくお願い申し上げます。

新しい年が,皆さまにとって,すてきな舞台に出会えるよい年でありますように。
そして,国内でも国外でも,安心して暮らせる人が一人でも多い年になりますように。

  

  

2007年12月23日

モスクワ音楽劇場バレエ『くるみ割り人形』

今日のソワレ(でいいんですかね? 4時半開演でしたけれど)を見てきました。
主演は,クラピーヴィナ/スミレフスキ夫妻(だそうです。プログラムのクラピーヴィナのプロフイール紹介にそう書いてありました)

よい公演だったとは思いますが,残念ながら,私は全然ツボりませんでした。

見にいく前から知っていたのですが,ワイノーネン版なんですよね。
ワイノーネン版というのは,90年代にキーロフ(現マリインスキー←念のため)が毎年持ってきていた版で,ルジマトフで山ほど見ましたし,ゼレンスキーなどほかのダンサーの主演舞台も見たことがあります。ワガノワバレエ学校のレパートリーでもありますので,そちらでも1回見ました。新国が美術も含めてそのまま輸入しましたので,小嶋さんが踊るのは何回も見ましたし,当然ながら彼が出ない舞台も見ています。
レジュニナ/バラノフ主演の映像も持っていて,かつて映像も熱心に見ていたころは愛好していましたし,今も大掃除のBGMとして毎年流してみたりします。

合計で10回以上・・・なんてものではないですね,何十回というレベルで見ていて,その結果,私にとって基本の『くるみ割り人形』になってしまいました。
「キレイだけど盛り上がりに欠ける」とは思いますので,そんなによい版だと思っているわけではないのですが,とにかく,刷り込みは抜きがたい・・・状態になっているわけです。

で,今回の上演は,振付と演出についてはそれと概ね同じなのですが,美術が全然違いました。それも知っていて,だからこそ興味をひかれて見にいったのですが,実際に見てみたら違和感がけっこう強くて・・・。
しかも,振付と演出の「少しだけ違う」部分が,私にとって「これがいいのよね〜」だったりしたので・・・。

おまけに,なまじ振付が同じなだけに,ルジマトフや小嶋さんが脳裏に登場するわけです。
ルジマトフ王子に関しては,過去の甘く美しい想い出ですから,出てきてもらっていっこうに差し支えないのですが,小嶋王子のほうは少なからずキツイ。先週のこともありますしねえ。

そういう要素も勘案して,今年のクリスマスは新国ではなくダンチェンコを選んでみたわけなのですが・・・うーむ,どうなんでしょうねー? 多少精神的負荷が大きくても,見慣れた夢々しくも甘ったるい桃色の世界,現実離れした白いカツラの溢れるあの美術の舞台を目にしたほうが「クリスマスは『くるみ』よね〜」気分に浸れて幸せだったかもしれないなー? なんて思ってしまいました。


えーと,今回の『くるみ』は2002年に美術を一新したということなので,詳しい話はネタバレ案件でしょうから,明日の公演が終わってから書くことにしますね。(書くヒマがあるといんだけどー)

クラピーヴィナは,ほっそりと小柄なので,1幕から通して踊るマーシャに無理なくはまっていましたし,ネズミたちとのシーンでの演技が(当たり前かもしれませんが)「大人が踊るだけのことはある」巧みさ。
グラン・パ・ド・ドゥは「華が足りないかなぁ」とは思いましたが,衣裳が白一色で豪華さに欠けるチュチュだったせいかもしれません。なんの不安もなく見ていられる主役ぶりでありました。

(今朝いくつかのブログを読ませていただいたところによると,昨夜の上演では,主演のレドフスカヤは雪の場面からの登場で,パーティーとラストの目覚めは別のバレリーナが踊ったらしいですが,今日のクラピーヴィナは全部1人で踊りました。・・・と,思います。たぶん)

スミレフスキについては,プロポーション美男だよなー,と再確認。長身に小さな頭,長い腕と脚。サポート関係も安定していて,エレガントな王子でありました。甘さがない代わりに,長身ダンサーにありがちな「ぼー」とした感じがないのもよいです。
跳躍が弱いのが珠に瑕かしらね? とは思いましたが,上述した脳裏に浮かぶ2人の王子を要求水準にするのが,おそらくは間違いなのでありましょう。

周りのダンサーは,そうですねー,繊細とか丁寧よりもダイナミックが勝る感じ?
私としては,技術レベルは劣るにしても,新国の「枠を外さずきちんと」なソリストの踊りと統制のとれたコール・ドのほうが好みですが,これはこれでよいのでは?


客席はガラガラ・・・は明らかに言い過ぎでしょうが,そこかしこに空席が目立ちました。熱心なバレエファンがレドフスカヤの日に集中したのかもしれませんが,もったいないことです。

雰囲気も普段の東京での公演とは少々違っていて・・・あれはなんなんでしょうかね? 地元の会館での公演に近い? いや,違うな。
『くるみ』なのに親子連れをほとんど見かけないし,中年のご夫婦がけっこういらして,それが新国でよく見かける「クラシックファンで,いつもはオペラを見ているが年末だから『くるみ割り人形』を」とは違う雰囲気。より庶民的とでも申しましょうか・・・。
えーと,正月早々のレニングラード国立の公演の後ろのほうの席の雰囲気に近かったかも? (そういうシステムがあるのかどうか知りませんが)主催のキョードー東京の会員さんが「せっかくの機会だからバレエというものを見てみようか」みたいな感じで来ているのかなー? なんて思いました。

それはそれで結構なことだと思いますが,幕間のロビーで「草刈民代がイギリスでなんか賞をもらったそうだ」なんていう話が聞こえてくると,やはり仰天いたしますなー。
(いや,立ち聞きした話をこういうふうに書くのは悪趣味ですよね。すみません)

  

  

2007年10月27日

皆さん既にご存知でしょうが

公演情報がいろいろと。

「マラーホフの贈り物 2008」公演概要決定

マラーホフ以外のメンバーは,個人的には「あ,そう」という感じですが(ヴィシニョーワは来ないのねん),客観的には結構なのではないでしょーか?
たぶん初めて見るヤーナ・サレンコを楽しみにしよう。

問題は,金曜日に早退してBプロを見にいくか,だなぁ。
ロビンスの『牧神』も『これが死か』も見たいけど・・・チケット買っとこうかなー? どうしようかなー?

ところで,AプロとBプロの間が空いているのは地方公演期間なのでしょうかね?



日仏交流150周年記念 パリ・オペラ座バレエ団 2008日本公演
プレルジョカージュ振付『ル・パルク』

5月23日(金) 19:00開演
5月24日(土) 14:00開演
5月24日(土) 19:00開演
5月25日(日) 14:00開演
Bunkamuraオーチャードホール
S席 25,000円  A席 22,000円  B席 19,000円  C席 15,000円  D席 11,000円  E席 7,000円 (税込)

先行発売 12月15日(土)10:00〜 「選べるシート」対応
一般発売 12月22日(土)

わはは,チケット高いっすねえ。

さて,NBSとダンマガが阿吽の呼吸で作り上げたパリオペ信仰は強かった・・・で,楽天チケットは大成功,次のNBS招聘公演は驚異の2万8千円・・・なんつー恐ろしい事態になるのか? 素人さんの大失敗,バレエと言っても現代作品は『白鳥の湖』のようには行かないよ・・・になるのか?

あ,私は土曜のソワレを見にいこうと思います。
『ル・パルク』は一度は見ておきたいし,日曜は新国『ラ・バヤデール』のチケットを買ってあるし(トレウバエフの初ソロルなのだ),どのみちイレールは出ないのだろうからキャストで選り好みしてもしかたないと思うし。
できれば,デュポン/モローという美男美女で見たいものですが,はて? デュポンが踊るのはガラで見たからレパートリーにあるのでしょうが,モローはどうなのかな?

そうそう,新国『バヤ』の24日(土)はザハロワ/マトヴィエンコの出演ですよん。ダブルブッキングにご注意を〜。



モスクワ音楽劇場バレエ主演キャスト発表

私はチケット購入済みなのですが,『くるみ』はクラピーヴィナ/スミレフスキ,『白鳥の湖』はクジメンコ/ブハラエフで見ることになりました。レドフスカヤやチェルノブロフキナも見たかったけれど,まずは同じ人を2回見ることにならなくてよかったわ〜。



新国立劇場『椿姫』ソリスト・キャスト判明
下のほうに追加されておりました。

村人やジプシーやメヌエットはともかく,アラブとかチャルダッシュとかタランテラなんか出てくるんだー??? とは思いますが,ダブルキャストを両方見られそうでよかったわ〜。
注目は,連日ソリスト役で出演する福田圭吾さんでしょうかね?

  

  

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